メリル・ストリープ マディソン郡の橋

Meryl Streep, 米国 1949.6.22生誕

数多い彼女の名演技で彩る出演作の中で私のイチオシ、「マディソン郡の橋」(1992)を紹介します。ホントに上手い!!

 この映画制作決定時に、そのメイン・キャスティングにおいて、”誰が演るのか””誰に演じてもらいたいのか”と、とても話題になっていた作品です。最終的にはメリルが演じることに落ち着いたわけですが、数多くの有名女優、演技派女優が名乗りをあげ、当時「いとこのビニー」が高評価で勢いづいていたマリサ・トメイが最有力と言われていました。逆に、イタリア語訛りのセリフを、クールな役どころが多いメリルが果たして情緒一杯にこなせるのかを心配する声が上がっていたのです。
 数ある名乗りをあげた男優の中から、これまた名優クリント・イーストウッドが共演しています。このストーリー中の彼のつぶやき「たった4日間で、自分の人生を決めてしまうなんて!」は、映画史上に残る名ゼリフで今でも多くの人の心に残っています。

この作品では、メリル・ストリープが田舎に住む専業主婦でイタリア系アメリカ人のフランチェスカを見事に演じています。
夫と子どもたちが家を空ける4日間に、フランチェスカは偶然出会ったカメラマンに恋をします。日々の雑用や友人付き合いの地味な自分の人生とは対照的に、世界中を撮影して生活する彼(クリント・イーストウッド)に心惹かれます。
 
自分の人生は家族の為に捧げてきたフランチェスカが、果たしてどのような選択をするのか。彼女の死後に、子供達によって明かされた”真実の恋心”の冒頭から
ラストの雨の中の車のシーン、泣かされますよー。

メリル・ストリープは、アカデミー賞の常連としても知られ、数々の賞を受賞しています。彼女の演技は、その高い演技力と役柄へのなりきり感で、今も世界中の観客を魅了し続けています。

彼女の出演作の中で、私の次点は「ミュージック・オブ・ハート」ですが、
なんと言ってもメリルを抱きしめてあげたくなるこの「マディソン郡の橋」が、ダントツイチオシでしょう!

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