ライアン・ゴズリング 甘美なるピアノ演奏

Ryan Gosling カナダ 1980.11.12生誕

「ララランド」2017米国

 ライアンはこの映画で、ジャズピアニストの役を演じており、エマ・ストーンとのダンス練習と併行して、この役のためになんと毎日2時間✖️3か月かけてピアノを習得しているのである。
 デイミアン・チャゼル監督は”夢見るジャズピアニスト”、セブの演奏シーンにおいて、「指だけが映るようなシーンでも全部ライアンが弾いてるんだ。最初は念のため、誰かを用意しておく予定だったんだけど、必要なかったよ」と、プロピアニストによる差し替えなどはなかったことを話している。
 彼こそ「この映画をやるのに必要な要素を全部持っていた」とも話している。というのも、映画中、エマとのタップダンス、社交ダンス、おどけたヒップホップの要素もあり、「ライアン・ゴズリングのように元々歌手・ダンサーではないが、それでも画面にはとても現実的な何かをもたらし、音楽・歌に向き合う生身の人間を映し出している」との評する声もあった。

劇中冒頭では、ライアンの演じるセブが大渋滞の車中でカーステレオのテープを何度も何度も巻き戻し、セロニアス・モンクのピアノのある特定のフレーズを聴いているシーンがある。その後自宅に帰って、今度は同じ曲をレコードで何度も聴き返し、”ピアノ完コピ”を試みるのだ。本業のジャズピアニストの稼ぎだけでは食っていけないため、パーティバンドのキーボード奏者としてポップソング、a-haの「テイク・オン・ミー」を弾いたりもする生活が描き出されていた。

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